からまつプロジェクト+ 2017夏


2017年8月7日

半年越しの佐久市行政の方とのミーティングに臨む。

長野県の担当の方と佐久市の担当の方、横浜国大の原口健一先生と、地方創生に取り組む井上和享氏とで卓を囲む。

こちらの考えを伝えるとともに地元林業組合の抱える問題なども話題とした。

森の不要材の美術授業で使う教材化に関しては、本校で使用していく分程度に関しては、認めてもらえる方向になった。以下今回の長野訪問の成果の概要。

 

特定の森の所有者、製材所との個別の話であれば直接足を運び、地元の協力者の力を借りての活動開始の方がハードルは低いと思われるが、問題解決の手法の一般化を目指すこの取り組みではそうはしない。国内の他の場所でも同様な取り組みを可能とするには、行政も含めた参入のテストケースとしての役目をしっかり果たす必要がある。

今年度は、不要材の教材としての提供を得て授業を行う。次のステップは、森と林業の学びを含めた不要材の教材キット化である。しかし現在の日本の林業の産業構造にも地域格差があることが今回のミーティングで明らかになった。佐久市のカラマツは質が高く細い木材まで有効に活用がされ、不要材の有効活用の余地は少ない。林野庁をはじめとする間伐材・不要材の問題提起される情報と現地で受けたズレはやはり、今回も他のことと同様に現地で直接話を聞くことの重要性を再認識した形になった。嬉しいことに今回の訪問で地元民間の方々に「本校の森の学びを応援する会」発足に向けたのお話をいただいたこと。今後も行政との協同を念頭に置いた上で、学びの部分の具体化を進めていく。(続く)